SNSなどでもよく目にするのですが、野生化しているワカケホンセイインコを迷子と勘違いすることがあるようです。


ワカケホンセイインコは、もともとインドやスリランカに生息するインコで、日本では1960年代から1970年代にかけてペットとして多く輸入されました。
しかし、輸送中の事故や飼育放棄などによって一部の個体が野外へ放たれ、その後の高い繁殖力と環境適応力によって都市部を中心に野生化が進みました。
特に東京都では、現在およそ1000羽が確認されており、その数は年々増加しています。
寒さに強いこと、都市部に天敵となる大型猛禽類が少ないことなどが、定着と繁殖を後押ししています。
こうした背景から、近年では公園や住宅地でワカケホンセイインコを見かける機会が増えています。
しかし、SNSなどでは「迷子のインコを見つけた」と誤認されるケースも少なくありません。
野生化した群れと、飼い主から離れてしまった迷子のインコは、見た目だけでは区別が難しい場合があります。
そのため、観察時の状況が重要な判断材料になります。
まず、1羽だけで行動しており、人に対して警戒心が薄い、近づいても逃げない、手に乗ろうとするなどの様子が見られる場合は、迷子ペットである可能性が高いと考えられます。
飼育されていたインコは人に慣れていることが多く、野生個体とは行動が大きく異なります。
このような場合は、迷子の可能性を疑い、迷子掲示板や地域の保護情報サイトに目撃情報を投稿していただくことが望ましいです。
飼い主が必死に探している可能性があるため、早期の情報共有が保護につながります。
一方で、複数羽で群れて行動している場合や、1羽であっても人に慣れておらず、一定の距離を保ちながら警戒している場合は、野生化したワカケホンセイインコである可能性が高いといえます。
野生個体は人に近づくことを避け、群れで行動することが多く、都市部の樹木や建物をねぐらとして生活しています。
このような場合は、特に保護の必要はなく、そっと様子を見るだけで問題ありません。
まとめると、人慣れした1羽は迷子の可能性が高いため掲示板への投稿を推奨し、群れで行動している、または人慣れしていない個体は野生の可能性が高いため様子見でよいということになります。
観察時の状況を丁寧に見極めることで、迷子の早期発見と野生個体への適切な対応の両立が可能になります。